会期:2023年12月7日~9日、12日~14日
会場:長崎市平和会館、広島国際会議場
「千羽鶴」
作詞 横山 鼎、作曲 大島 ミチル
平和への誓い新たに
緋の色の鶴を折る
清らかな心のままに
白い鶴折りたたみ
わきあがる熱き思いを
赤色の鶴に折る
平和への祈りは深く
紫の鶴を折る
野の果てに埋もれし人に
黄色い鶴折りたたみ
水底に沈みし人に
青色の鶴を折る
平和への願いをこめて
緑なる鶴を折る
地球より重い生命よ
藍の鶴折りたたみ
未来への希望と夢を
桃色の鶴に折る
未来への希望と夢を
虹色の鶴に折る
展覧会のテーマとして、【つなぐ、つなげる】をカタチとして表現するために、長崎県の伝統的工芸品に指定された「長崎ハタ」という約400年の歴史を誇る和凧に、広島県にて約400年の伝統と、県下唯一の手すき和紙「おおたけ手すき和紙」を使用した、特製の「平和の芸術和凧」を会場内に展示させていただきました。
また、会場内には、広島・長崎の原爆被害の実相や現在の核兵器の状況などを分かりやすくまとめた、広島平和記念資料館のヒロシマ・ナガサキ原爆写真ポスターを併設展示いたしました。
≪長崎ハタ≫
18世紀末頃はじまった文化「長崎ハタ」は長崎独特の「凧(たこ)」。基本の配色は白と青と赤の3色、オランダ船旗や信号標識旗を起源とし、その図柄の種類は300種ともいわれており、現在では約50種類が伝統的な図柄として残されています。1993年には長崎県の伝統的工芸品に指定されています。
≪おおたけ手すき和紙≫
和紙づくりの起源は江戸時代初期まで遡り、藩の専売事業として発展しました。原料のコウゾ、トロロアオイの栽培から、清流、小瀬川の清らかで、豊かな水を使用し、和紙の制作までを一貫して行っています。白く美しく、強靭でしなやかなおおたけ和紙は、書画や障子紙から神楽の面、手描き鯉のぼりなど幅広く使われています。
伝統と結びついた芸術に触れることで沸き上がる感動は、鑑賞者の心に深く浸透していきます。さらに、芸術作品の鑑賞と同時に、平和について考えることで、平和であることの大切さ、思いやりの心を育み、未来につながることになると信じています。今を生きるわたしたちの使命として、平和な社会を次世代につなげていかなければなりません。
2023年12月7-9日――長崎市平和会館――
原子爆弾の爆心地とその北側の小高い丘にある「平和公園」。戦争を二度と繰り返さないという誓いと世界平和への願いを込めてつくられました。
公園内は長崎の平和のシンボル「平和祈念像」や世界恒久平和と核兵器廃絶の願いを込めて建設された「平和の泉」がある「願いのゾーン」、長崎原爆資料館がある「学びのゾーン」に分類され、公園内に一歩足を踏み入れると、何とも言えない雰囲気に包まれます。
祈りとともに、次世代へつなぐ平和を誓い「つなぐ、つなげるアート展~芸術和凧に平和をのせて~」を開幕いたしました。
開館時間にあわせていらっしゃっていただいた方が、会場内に入ると、アーティストそれぞれの想いのこもった芸術和凧が、まるで天にむかって舞い上がるがごとく観覧者を惹きこみます。
総数262点の和凧とともに、原爆被害の状況や復興の様子を示した平和学習資料を会場内に展示し、芸術とともに、忘れてはいけない、伝えなければならない原爆の恐ろしさを多くの方々に感じとっていただきたい、という私たちの思いを皆様の力で形にすることができました。
会場内でアンケートをご記入いただきましたので、ご来場いただきましたみなさまの声をいくつかご紹介いたします。
・多くの作品の中にもありましたが、平和の為に何ができるか。まず一人の人の幸せを願うことにつきると思います。(M.Y 様)
・戦争が終わって10年後に生を受け貧しさもさほど知らず、かと言って豊かさもほどほどの時を過ごして良い時代に生き て来れた事をいつも感謝しています。主人の母が90歳で被爆者で元気です。特別良い事も悪い事もない一日がいちばん平和です。(A.B様)
・飾り方がスバラシかった。1人1人の平和への想いが感じられました。
・言葉の大切さ、1人1人の平和を願って行動することの大切さを感じました。(E.S様)
・自分も、話だけで体験してない戦争が最近身近に感じられる今日此の頃です。子供達にも、平和を求める心を持ってほしいです。(Y.T様)
・今、戦争が各地でおこり、日本もまた再び戦争をするのではないかと危機感を抱いている。
・原爆のことを知らない人たちばかりになる日が、もうすぐやってくることを思うと、若い人たちに伝えていくことの大切さを感じる。(K.N様)
・美術、芸術が世界平和のきっかけ橋渡しになると良いナと思います。(T.S様)
・全国から寄せられた作品で目を楽しませて頂きました。感動的な文章もあり良かったです。
自分に出来る事が何かあるのか考える時間でした。(M.U様)
その他ご紹介できていないお声もたくさんいただいております。このような様々な方の内なる声と対話をすることができたことにも、深く感謝申し上げます。
2023年12月12-14日――広島国際会議場――
両会場ともに、修学旅行生をはじめ海外の方も多く、開催期間中もひっきりなしに全国各地の学生を乗せたバスが往来しています。
本展覧会の会場となりました、広島国際会議場は、国際交流の推進と市民文化の向上を図ることを目的として、平和記念公園内に設置されています。会場前にある噴水が訪れる人々を浄化し、未来へつながる希望を感じ取ることができます。
会場内では芸術が発する平和の願いを汲み取るようにじっくりと眺め、普段の展覧会では耳にすることのない、戦争に関する単語が無数に飛び交い、あらためてアートのもつ力を実感することができました。
会場内でアンケートをご記入いただきましたので、ご来場いただきましたみなさまの声をいくつかご紹介いたします。
・多くの作品の中にもありましたが、平和の為に何ができるか。まず一人の人の幸せを願うことにつきると思います。(M.Y様)
・戦争が終わって10年後に生を受け貧しさもさほど知らず、かと言って豊かさもほどほどの時を過ごして良い時代に生きて来れた事をいつも感謝しています。主人の母が90歳で被爆者で元気です。特別良い事も悪い事もない一日がいちばん平和です。(A.B様)
・飾り方がスバラシかった。1人1人の平和への想いが感じられました。
言葉の大切さ、1人1人の平和を願って行動することの大切さを感じました。(E.S様)
・自分も、話だけで体験してない戦争が最近身近に感じられる今日此の頃です。子供達にも、平和を求める心を持ってほしいです。(Y.T様)
・今、戦争が各地でおこり、日本もまた再び戦争をするのではないかと危機感を抱いている。
原爆のことを知らない人たちばかりになる日が、もうすぐやってくることを思うと、若い人たちに伝えていくことの大切さを感じる。(K.N様)
・美術、芸術が世界平和のきっかけ橋渡しになると良いナと思います。(T.S様)
・全国から寄せられた作品で目を楽しませて頂きました。感動的な文章もあり良かったです。
自分に出来る事が何かあるのか考える時間でした。(M.U様)
結びに、本展覧会は、このような時代だからこそアートによる心の平穏を、一人でも多くの人々に伝えることを目的に行わせていただいたものであり、アーティストの皆様にしかできない催し物でございます。
ご賛同いただいた全ての方々の平和に対する想いを、弊社スタッフ一同しっかりと受け止め、次世代へ繋げて参ります。
関わっていただいた全ての方々に深く感謝申し上げます。誠にありがとうございます。