開催報告書『第二回 国際芸術シンポジウムinハノイ』

2025 1/29

【主催挨拶】

 2025年1月17~20日、バッチャン陶芸博物館、ハノイ大学にて、第二回国際芸術シンポジウムを開催いたしました。本シンポジウムは、モンゴルにて2023年に産声をあげ、文化庁の推進する“文化芸術による子供育成総合事業”を参考に、芸術文化による言語を越えた心の対話とともに、共生社会の実現に向け、次世代を担うこどもたちとの交流等を行い、大盛況のうちに終えることができました。

 第二回国際芸術シンポジウムでは、“香りの芸術”と“視覚の芸術”を融合し、全国より選抜されたアート作品を、デジタル・リトグラフとして香箱に表現し、世界初となる「Art Signature Box」として展示いたしました。

 本シンポジウムでは作品鑑賞だけではなく、1月19日(日)はバッチャン陶芸博物館、20日(月)はハノイ大学にて、日本より訪越された約50名のアーティストと現地学生が交流・体験する機会を設け、日本芸術の素晴らしさ、芸術の秘めた力を世界へ発信できたことと確信しております。

 また、シンポジウムの締めくくりには、ハノイの老若男女が集う祝賀会場「Sen Tay Ho」の一室で、特別晩餐会を行い、セレモニー中にはこの度ご協力いただいた在ベトナム日本国大使館二等書記官 米森信介様をはじめ、たくさんの方々にご出席いただきました。

 ハノイ大学学長 グエン ヴァン チャオ様からは、今回の交流はアートを一種の言語として機能させ、言葉の壁をこえた繋がりをもたらしたと感謝のお言葉をいただきました。また、参加した学生たちの貴重な機会を逃すまいと身振り手振りを交えながら必死に学ぶ姿がとても印象的であったとおっしゃられておりました。さらに、本シンポジウムをきっかけに、両国の更なる友好関係を築いていきたい、とのお言葉もいただき、当協会といたしましてもその想いにしっかりと応えられるよう誠心誠意取り組む所存でございます。

 結びに、本シンポジウムの開催に当たり格別の御尽力、御協力をいただいたアーティストの皆様、在ベトナム日本国大使館、ベトナム日本友好協会、公益社団法人ベトナム協会、国際交流基金ベトナム日本文化交流センター、ハノイ大学、バッチャン陶芸博物館、株式会社菊寿堂をはじめ、関係する多くの皆様に心より御礼申し上げます。

国際総合芸術交流協会

代表理事 志知正通

開催概要

■名 称:第二回国際芸術シンポジウムinハノイ

■日 時:2025年1月17日~20日

■会 場:バッチャン陶芸博物館/ハノイ大学

■主 催:国際総合芸術交流協会 International Association of General Art[IAGA]

■共 催:ベトナム日本友好協会 Viet Nam Japan Friendship Association[VJFA]

■実行委員会:実行委員長 美術評論家    長谷川栄先生

       実行委員 心理カウンセラー  清田予紀先生

       株式会社20G代表取締役      笠原善友

■企画・運営:株式会社20G 

■後 援:在ベトナム日本国大使館/公益社団法人ベトナム協会

■協 力:ハノイ大学/バッチャン陶芸博物館/株式会社菊寿堂/SHONAN VIETNAM

≪百聞は一見に如かず―――香りに乗せた日本芸術≫    

 「文化芸術は、人々の創造性を育み、その表現力を高めるとともに、人々の心のつながりや相互理解、多様性を受け入れることができる心豊かな社会を形成するもの。また、世界の平和に寄与するなどの本質的及び社会的・経済的価値を有している。」(文化庁・文化芸術振興基本法要綱から一部抜粋)

 人々が互いの文化や考え方を尊重し、多様な価値観を理解する・・・簡単なようで難しいことかもしれません。

 テレビやインターネットで得た情報を鵜呑みにし、画面を通してつながる世界。学校では受験のための知識や外国語を学ぶ時間が増える一方、芸術文化を学ぶ機会が減少している。知らず知らずのうちに個人の持つ色が統一化され、表現する機会を奪われてしまっているのではないでしょうか。

芸術文化活動に携わる者として何かできることはないだろうか。

それが小さな一歩でもいい。やがて大きな道となることを信じて。

この眼で見る―――行動が変わる

1月17-19日『第二回国際芸術シンポジウムinハノイ・芸術文化交流会(19日)』

会 場:バッチャン陶芸博物館

 展示初日、開場時間にあわせて200名を超えるバッチャン村の小学生が、授業の一環として来場されました。めったに観る機会のない日本の芸術作品を前に目を輝かせて、質問攻めが始まりました。博物館の担当者が、時折困った顔をしながらも、ひとつひとつの質問に丁寧に対応する姿をみると、なんだか私たちも自然と笑顔になっていました。

 展示3日目に行われた芸術文化交流会は、国際総合芸術交流協会 理事長 志知正通様の開会のスピーチから始まり、元在日ベトナム大使 グエンフービン様、ハノイ手芸協会会長 ハァティビン様、NHAN VIET投資・開発株式会社代表取締役 ホアンズオンアン様のお言葉を頂戴することができました。

 午後からはいよいよ交流会の始まりです。会場に漂う心地よい緊張感と若き学生たちの熱気。メインエントランスに集まった延べ200名を超える学生が、スタートの合図を待たずに芸術家のもとへ。迫力ある動きに圧倒されてしまうかもしれないと心配したのですが、さすがは百戦錬磨のアーティスト。こちらもまたスタートの合図を待たずに芸術指導が始まりました。言葉の壁を越えたアートのキャッチボールは、ひとりひとりそれぞれの色を会場全体に輝かせていました。この日に向け、たくさんの準備をしてくださった事にあらためて感謝申し上げます。

 それぞれのブースで作り上げた芸術作品を手に、満面の笑みで写真を撮る学生たちをみると、長谷川栄先生が生前におっしゃっていた“芸術を通した心の対話”とは、きっとこのことなのだろうなあと思わず天を見上げてしまいました。

 計2時間にわたる芸術交流のなかで何度も目にした光景のひとつが、アーティストと学生様がSNSの連絡先を交換する姿。きっとお互いほとんど言葉は通じないことでしょう。袖振り合うも他生の縁、そこには年齢も性別も国境も、ましてや検閲も関係ない。この繋がりが今後の両国の友好の懸け橋の礎になっていくのではないでしょうか。

1月20日『第二回国際芸術シンポジウムinハノイ・芸術文化交流会』

会 場:ハノイ大学

 ハノイ大学学生による、よさこい演舞・ソロライブから始まった開会式。スタートから学生のパワー全開です。

 在ベトナム日本国大使館から一等書記官 神谷直子様にご来場いただき、第一回シンポジウムのお話から第二回につながった経緯も含め、日本芸術がもたらす二か国間の相互理解や友好関係のさらなる構築の一助になる重要な機会だと太鼓判を押していただきました。神谷様にはスピーチ後、交流会会場に足をお運びいただき、アーティストの作品をひとつひとつじっくり堪能いただきました。

 続いてハノイ大学学長 グエンヴァンチャオ様からは、作品のジャンルを細かくご紹介いただき、ぜひ今回の交流をきっかけに、来年再来年と長きに渡って続けられるようにとお言葉をいただきました。

 ご来賓挨拶の結びには国際交流基金ベトナム日本文化交流センター所長 吉岡憲彦様にお話を頂戴し、本シンポジウムを通じて、ベトナムの現代的な感性や社会状況などへの理解を深めていくとともに、日本の最先端の文化芸術や興味深いアイデアが学生の新たな一歩のきっかけになることを期待されていらっしゃいました。

 芸術文化交流会では、前日のバッチャン陶芸博物館とは違って、体験する学生は大学生が中心となるため、自分の言葉で鋭い質問をする学生も多く見受けられました。また、ハノイ大学にはVTV4(ベトナム国営テレビ)の取材陣が駆けつけ、交流会中にインタビューされている先生もいらっしゃいました。

 また、ハノイ大学のフェイスブックページ(https://www.facebook.com/HanuCCJLC)にも事前告知や開催期間中の様子が公開されていますので、よろしければご覧ください。ちなみにベトナムではSNSは断然フェイスブックが人気だそうです。

『第二回国際芸術シンポジウム in ハノイ』

本シンポジウムのテーマは、「香りや音を芸術にとりいれる」「四季」「制約」

ベトナムの美術関係者と日本の芸術家の先生方と意見交換(文章にて)が行われました。貴重な意見が様々あるなか、一部抜粋(加筆訂正含む)させていただき、記述します。

【香りや音を芸術にとりいれる】

「香りも音も、目には見えないが、リズムや動きを表現手段とし、色彩の明度・彩度にて表現することができる。」

「書を制作する上で、叙情を織り込んだ感情表現をする。方法として、筆を使う際に、打楽器のように上下動や弾力によってリズム感を出したり、弦楽器・管楽器のように静かで柔らかで滑らかな表現を意識し、一つのドラマを作り上げる。そこに鑑賞者と無言の対話が生まれ感動につながる。」

「香りや音を表現する際に、書画は色や筆の強さ、やわらかさによって行う。」

「絵は主に視覚ですが、それとは異なる臭覚・聴覚を表現することは難しいことかもしれません。柔らかな香りならパステルなど優しい色、爽やかな香りならライトブルーやグリーン、個性的でスパイシーな香りなら赤系を使うなど、色によって描き分けます。

また、直線か曲線で柔らかさや強さを描き分けることもできます。つるっとした感じかザラザラした質感を表現することも効果的かもしれません。

その香りを嗅いだり音楽を聴きながら目を瞑ってイメージを膨らませて描きます。」

【四季】

「四季の変化を表すには花以外にも、木や葉の様子や色の変化もあります。山や森も、ずいぶんと色が変化します。蝶やミツバチは春らしいし、夏は蝉、秋はリスなど森の動物、冬はクマの冬眠やこたつで丸くなる猫なども季節感を出してくれます。

また、雲の形も日本では四季を通じて変化します。春の日差しや太陽、雪など気候で表すこともあります。

四季それぞれに開催される伝統行事でも季節を表すことができます。人が来ている洋服や仕草などでも表すことができるでしょう。」

「空気の色(トーン)や[フィルター]を変える。

例えば

*春: (ペール)     [薄ピンク] *夏:  (ビビッド)  [原色]

*秋: (ディープ)  [薄い赤]  *冬:  (ライト)      [薄い水色グレー]

など、現地の色に合わせて下さい。」

「四季の変化は行事を書いて表現する。行事にも必ず色の変化が関係します。」

「日々、自然のちょっとした変化に目を向けることが大切だと思います。身近なものの変化を見続けることで、その変化を自分に落とし込む。毎日少しの時間立ち止まって眺めることで見えてくるものがあると思います。」

【制約】

「表現の自由に制約があるのなら、制約のない国に向けて発信をしましょう。本当の自由とは、あなたの心の中にあるものを外側に出すことです。」

「法的な拘束力のある規制もあれば、周りの目線やTPOに合う合わない等、国を問わず制約はあります。そのうえで、書きたいものが自由と思うか、書ける中でどう表現するか、これが大切だと思います。何もかもが自由でいいとは限りません。とにかく楽しく表現すること、それが一番です。」

「表現、芸術は無限の可能性があり、心を豊かにするものであってほしい。制限と捉えず そのような環境で時を過ごした、その環境の没入の中にいるからこそ生まれてくるものに 集中し、表現したい。

人が五感を楽しむ時は 感覚とその五感の環境が調和して素晴らしい体験ができる。自分と環境、自分と他者、自分と社会の調和を心の中でフォーカスして調和しながら最大限自分の表現を楽しんでほしい。」

【その他】

「アーティストは作品の価値を求めます。その価値はずっと不変です。

それはあなた自身の『存在』という価値も同じです。ダイヤモンドがずっとその価値を保つように、あなた自身も同じなのです。」

「パステルアートは絵が苦手という方でも取り組みやすく簡単に描けるものです。日本人はよく“私は絵心がないから絵が下手です”という方がいますが、絵心のない人はいません。子どもの頃は無心にクレヨンを使い、白い紙に色を乗せました。上手い下手にかかわらず、絵を描くことで自分をみつめたり自己表現をしたりしながら絵を描く喜びを多くの方に伝えていきたいです。」

「芸術は自己表現の一つ。人間の心〈喜怒哀楽〉をうつしだす。ただし、一方通行ではいけません。芸術の価値を双方から喚起しあい理解する心を磨くことが大切です。」

「五感とは素晴らしい人間の本能です。現代社会の文明が進み、今はAIという時代になり、便利なアイテムとして利用する事は良い事だと思いますが、その分、人のやること、考える事がますます減ってしまいます。人間の身体、脳の仕組みは使わない機能はどんどん退化します。 それだけ五感が鈍るということですね。文化芸術はそこを育て、心を育てる という大きな役割があると思います。」

「笑顔は世界共通ですね。平和への道ですね。」

きっと芸術とは、語りきれるものではないでしょう。だからこそ、自身の思いをそれぞれの表現方法によって、作品として、心に直接語りかけるものです。

1月20日『第二回国際芸術シンポジウムinハノイ 特別晩餐会』

会 場:Sen Tay Ho

国際総合芸術交流協会 理事長 志知正通様

 皆様、昨日今日と本当にお疲れ様です。素晴らしい経験と体験をご一緒でき本当に光栄でございます。

 ご尽力いただきました在ベトナム日本国大使館 米森様、ハノイ大学学長 グエンヴァンチャオ様をはじめご来賓いただきました皆様、そして日本から来られたアーティストの先生の皆様、関係者の皆様、重ねて御礼申し上げます。本当にありがとうございます。

 早足で何日間か来ましたが、ベトナムの皆様が先生方から受け取った心、日本の先生方が ベトナムの皆様から受け取った心は、ベトナム日本の友好に少しながらお役にたてたのだと思っております。日本の先生方におかれましては、今後の活動の中にちょっぴりベトナム風味が入るのかもしれませんね。

 まだ、もう少しお時間がありますのでここからはゆったりベトナムを味わいくださいませ。この度は本当にありがとうございます。心より御礼申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

ハノイ大学 学長 グエンヴァンチャオ様

 ご来賓の皆様、並びに日本人アーティストの皆様、本日は、本学で行われた第2回国際芸術シンポジウム in ハノイにご臨席賜り、誠にありがとうございます。ハノイ大学を代表し、この場をお借りしてご挨拶申し上げますことは、私にとりましても大変光栄に存じます。

 またこの度、はるばる日本よりお越しくださいました50名ものアーティストの皆様を、このハノイ大学にお迎えできたことは、本学にとりましても望外の喜びであります。第1回国際芸術シンポジウムは、モンゴルにおいて輝かしい成功を収められたと伺っております。そして、この度、第2回となる2025年は、日本各地のアーティストの皆様による150点を超える芸術作品とともに、ベトナムの首都、ここハノイの地で開催される運びとなりましたことは、誠に喜ばしい限りでございます。

 作品を鑑賞するのみならず、多くのベトナム人にとって日本の芸術文化を五感で感じ、異文化理解を深める絶好の機会となることと存じます。私自身、水墨画や書道、切り絵といった伝統芸術をはじめ、手工芸、刺繍、和紙アート、染花人形、かんざしなど、日本の多様な芸術文化に深い感銘を受けております。本日はアーティストの皆様に、卓越した作品の数々を通し、日本の豊かな文化や精神、そして何よりも芸術への熱い情熱を、このハノイの地までお持ちいただいたことと存じます。

 今回のアートイベントは、我々ベトナム人にとって、まさに百聞は一見に如かず、個々のアートの面白さを体験するだけではなく、日本の芸術が生まれる創作の息吹を間近に感じ、その面白さを体験する絶好の学びの場となったと確信しています。芸術は世界共通の言語であり、言葉を超えた共感を生み出します。同時に、このイベントが、両国の文化交流の架け橋となり、より一層の総合理解と友好関係を築く一助となることを信じております。

 あらためまして、ご臨席賜りましたご来賓の皆様、ご参加いただきましたアーティストの皆様、国際総合芸術交流協会をはじめとする主催者の皆様、そして会場にお越しくださいましたすべての皆様のご尽力の賜物と心より深く感謝申し上げます。

 この素晴らしい機会を機に、今後も両国の文化交流がますます発展していくことを心より祈念いたします。

 以上をもちまして、挨拶に代えさせていただきます。 

≪日本語訳:新 咲紅≫

弊社代表 笠原 善友

 本日は、この記念すべき国際芸術シンポジウムの最後の晩餐会にお集まりいただき、誠にありがとうございます。運営責任者として、ここでお話しする機会をいただけることを、大変光栄に思います。

 初めに、このシンポジウムを支えてくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。また、ご多忙の折、この晩餐会にご出席くださいました、ベトナム日本友好協会副会長のグエンフービン様、ハノイ大学学長のグエンバンチャオ様、ご来賓のみなさま、誠にありがとうございます。

 そして、素晴らしい芸術作品をご出品いただき、このハノイまで直接足をお運びいただきました、芸術家の皆様、本当にありがとうございます。皆様なくしては、この交流会は実現しませんでした。重ねて御礼申し上げます。

 私共は、国際総合芸術交流協会の 志知正通理事長と共に、日本の芸術文化を世界に発信し、様々な国で国際交流の場を設けることに尽力して参りました。この度は、このベトナムの首都ハノイの地で、こうした機会を持てたことは、私たちにとって大変名誉なことでありました。

 この二日間、交流会にご参加いただいた芸術家の皆さまの情熱や創造性に触れることで、私たちが共に築くことのできる可能性の大きさを改めて実感しました。芸術は言葉を超え、人々をつなぎ、理解を深める力を持っています。今回の交流会では、絵画、書道、文芸、工芸とさまざまな表現を通じて、国や言語の垣根を超えた多くの対話が生まれました。

 それぞれの作品やパフォーマンスには、芸術家の皆様の想いが込められ、交流会にご参加くださいました、一人ひとりの心に深い感動を与えていただいたことと思います。また、この交流会が終了した後も、芸術家の皆さまがそれぞれの地域での活動に戻ったときに、このハノイの地で得たインスピレーションや繋がりを大切にしていただければ、幸いです。

  最後に、ハノイでの交流が、未来のさらなる協力や友情の礎となることを、そして、ベトナム、日本の両国のさらなる友好を願い、ご挨拶とさせていただきます。

 この度は、誠にありがとうございました。

乾杯

本シンポジウムの立ち上げから大変お世話になりました公益社団法人ベトナム協会 常務理事 小川弘行様に、乾杯の音頭をとっていただきました。

 ベトナムのことは小川様にお伺いすれば全ての答えがかえってくるとご紹介しても過言ではないほど精通されている方です。乾杯の際には、テト休暇でたまたま前日に帰国された、現役の在日ベトナム大使館 教育部長 ヴーテイリェンフォン様を壇上にサプライズでご紹介いただき、NHAN VIET投資・開発株式会社代表取締役 ホアンズオンアン様とともに、ベトナム式の乾杯「モッ、ハイ、バー!」の掛け声、まさにベトナム・日本が一つになる特別な乾杯をしていただきました。  最初から最後まで粋な計らいをしていただき、この場を借りてあらためて感謝申し上げます。

任命式

 本シンポジウムにおいて、芸術作品をご発表いただきました先生方のなかから、特に優れた功績をおさめられた芸術家の方には、ハノイ大学より特別な証明書の授与が行われました。

 任命式を終えると、2009年に音楽的・文化的価値が認められユネスコ無形文化遺産に登録されたベトナムの伝統民謡 “クアンホ民謡”の演奏とともにフィナーレを迎えました。 

結び

 芸術にふれることで、行動が変わる。社会が変わる。そして世界が変わる。小さな一歩かもしれないが、この一歩一歩がやがて大きな道となることを信じ、弊社一同精進して参ります。

 未来の人々が、現代で活躍するアーティストの感性にふれ、国境、時間を超越した瞬間、心が通じ合い、素晴らしいアートが生み出す豊かさの証明となることでしょう。

―――この度、『第二回国際芸術シンポジウムinハノイ』を開催するにあたって、素晴らしいお作品をご発表いただいたアーティストの皆さま、在ベトナム日本国大使館様、ベトナム日本友好協会様、公益社団法人ベトナム協会様、ハノイ大学様、バッチャン陶芸博物館様、国際交流基金ベトナム日本文化交流センター様、NHAN VIET投資・開発株式会社様、SHONAN VN様、日新航空サービス株式会社様、LPA様、本シンポジウム実現のために多大なるご支援、ご協力を賜りました関係各位に心より御礼申し上げます。

株式会社20G

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